愛知県一宮市に建設中の私設美術館の建物が完成し、作品の設置に行ってきました。
外から見るとシンプルで倉庫のような建物ですが、中に入ると真っ白な空間に、凛とした空気が流れていました。
エントランスにも新作を展示できるように、と展示スペースがあり、右側のスペースには写真集「沈黙の海へ」の全13点を常設展示しました。ライティングなどはこれからライトを選び、セッティングしていきます。建物の周りには、来春にかけてコレクターさんご自身がお庭を作っていきます。どんな全体像になるのか想像がつかないので、今からとても楽しみです。
「沈黙の海へ」は13点しかないシリーズですが、全て大きなサイズで一同に見るのは私自身初めてだったので、新鮮な気持ちで自分の作品を見ることが出来ました。制作してからだいぶ時間が経ったからなのか、自分の作品ではないような不思議な気持ちになりました。
これからまだまだ細い作業が残っていますが、まずは作品が入った空間をみて、ホッとしたのと同時に胸がいっぱいになりました。一人でも多くの人に見て頂けましたら嬉しいです。
来年の新緑の頃、オープン予定です。
また進捗状況をお知らせしていきます。
真ん中の黒い作品は漆を扱う岩田俊彦さんの作品で、正面から見ると螺鈿細工がキラキラと光るとても美しい作品です。空間が引き締まります。